進歩無き日本代表の現実

ワールドカップ2018アジア2次予選 日本-シンガポール

埼玉スタジアム(埼玉) 2015年6月16日

JAPAN vs SINGAPORE

0 - 0

青い悪夢
  • 2015年6月17日

ワールドカップ2018 アジア予選のレギュレーション

2018年ワールドカップ ロシア大会出場をかけたアジアの戦いが始まった。
2次予選は、40チームを8グループに分け、各組1位と各組2位のうち成績上位4チームの計12チームが3次(最終)予選進出と同時にAFCアジアカップ2019本大会出場権を獲得する。
3次(最終)予選は、12チームを2組に分け、ホーム・アンド・アウェーでの総当たり戦を行う。各組上位2チームが本大会出場権獲得。各組3位は4次予選(アジア地区プレーオフ)に回る。
日本代表は、この2次予選でシンガポール、シリア、カンボジア、アフガニスタンとグループEで戦う。

アジア予選恒例 アジアの壁

八百長疑惑で退任したアギーレ監督を継いだハリルホジッチ監督の推進するタテへの速い攻め。
親善試合を通じてある程度浸透してきた感はある。
しかし、それはあくまでも世界の強豪を想定した戦術であって、引いて守りを固める格下相手に通じるものなのか。
その懸念が証明されたスコアレス・ドロー。
既に予選初戦でカンボジアを4-0で一蹴しているシンガポールは相当日本を研究した上で、アウェーで最低勝ち点1を取る、という強い覚悟で乗り込んできたはずだ。
対する日本はどうか。
世界基準の戦術を進める一方でシンガポールの対策はできていたのだろうか。
あるいは、毎回予選で日本代表を悩ませる引いて壁を作る相手に対する対策はできていたのだろうか。

臨機応変な対応ができない – 日本代表最大の弱点

このシンガポール戦でもボールを奪ってからのタテへのスピードは高かった。
しかし、ほぼハーフコート・マッチの状況でボール奪取しても、もうその時点でシンガポールのゴール前には7人くらいの守備ブロックができている。
そこに張り付く日本のアタッカーが4人。シンガポールの7人と日本の4人がきれいにペナルティアーク付近でラインを形成。
そこにボールを出してはつぶされるか、あわよくばシュートを打ってもコースが消されておりGKの正面を突くか、という状況。
後半になるとようやくサイドからのクロスも入れ始めたが、まるでサイド攻撃に対するディフェンス練習のような風情でシンガポールに弾き返される。シュートも2,3ポストに嫌われた以外はGKの守備範囲か枠の大外。

後半16分 香川OUT→大迫INで2トップへ、後半26分 柴崎OUT→原口IN 原口はトップ下へ、後半33分 宇佐美OUT→武藤INと次々に交代カードを切るも、アタッカーが前線で大渋滞。パスの出し手も居なくなってしまった。

シンガポールは試合中から足を痙攣させる選手も出て、試合後はピッチに座り込むくらいの疲労感を漂わせていた。それだけ戦ったという事だろう。
しかし意外にもイエローカードは無し。
これは逆に言えば日本がきわどい所まで攻め込まなかったということだろう。

結局、ワールドカップ ブラジル大会で露呈した戦術の引き出しの少なさが解消されていない。

●サイドへの早く大胆な展開
●ドリブル突破など攻めのリズムに緩急をつけるアクセント
●3人以上が連動した動き

これらが、絶望的に無い。
なので相手守備ブロックにギャップが作れないのだ。
タテへ速くと言われればそれしかできない。
相手の出方に合わせたやり方ができない。
何故なのか?

選手個々の戦術眼や技術、ピッチにおける司令塔の欠如、交代カードのミスマッチなど様々な問題点が浮き彫りになった。
しかしこれはブラジルからずっと引きずった課題では無いのか。

ハリルホジッチ監督もアジアの現実が分かっただろう。
引いて守る相手用のオプションも戦術や選手選考も含めて推進して欲しい。
それが、アジア予選突破やブラジルでのギリシャ戦のような場面で必ず必要になる。

ワールドカップ2018 アジア2次予選 グループE 順位表

TEAMS 試合 得点 失点 Pts
SINGAPORE 2 1 1 0 4 0 +4 4
SYRIA 1 1 0 1 6 0 +6 3
AFGHANISTAN 2 1 0 1 1 6 -5 3
JAPAN 1 0 1 0 0 0 0 1
CAMBODIA 2 0 0 2 0 5 -5 0
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