W杯ベスト8常連国によるレッスン

コンフェデ杯2013 グループリーグ メキシコ-日本

ベロオリゾンテ(ブラジル) 2013年6月22日

MEXICO vs JAPAN

2 - 1

得点:岡崎

青い悪夢
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  • 2013年6月22日

コンフェデ敗退が決定した両国

グループリーグ最終戦を迎えたコンフェデレーションズカップ。
開催国ブラジル、イタリアを含むグループA。日本代表、対するメキシコともに既に2連敗で今大会からの敗退が決定している。

とはいえ、日本代表にとっては強豪国と対戦する貴重な機会。しかも相手のメキシコはワールドカップ本大会でベスト8の常連であるばかりか、2012年のロンドンオリンピック優勝メンバーを擁する好チーム。

組織的な戦術や体格など、日本と似た部分も多い。今後1年でブラジルやスペインにはなれなくてもメキシコにならなれるかもしれない。そんな身近な先輩から、ワールドカップ本大会で勝ち抜くためのノウハウを学ぶには絶好の機会だ。

開始直後はイタリア戦を彷彿させる日本ペースだったが・・・

コンフェデ2013 メキシコ戦 日本代表スタメンスタメンに、累積警告で欠場の長谷部に代えて細貝、コンディションに若干不安のある吉田と内田に代えて、栗原と酒井宏樹を送り込んだザッケローニ監督。
新戦力テストの意味合いを込めて(特にボランチ)これまで出場機会の少ない高橋らを見てみたかったが、あくまでも序列に従ったベストメンバーで戦い抜きたいようだ。

開始直後はレシフェでのイタリア戦を彷彿させる華麗なパスワークで主導権を握った日本代表。
そんな良い流れから前半9分、遠藤のシュートが岡崎に当たりコースが変わってボールがゴールに入ったプレーはオフサイドの判定で得点ならず。
これが得点になっていたらゲームの結末は全く違ったものになっていただろうが、ここからゲームの潮目が代わり徐々にメキシコがペースを握り始める。
しかし互いに決定機を決めきれず前半を0-0で折り返す。

後半もメキシコのペース。
後半9分、メキシコが左サイドからクロス。香川とはマンチェスターユナイテッドで同僚のエルナンデスがニアに飛び込みヘディングシュート! これが決まり、メキシコ先制!

後半13分、酒井宏樹OUT⇒内田IN。
さらに後半20分、前田OUT⇒吉田IN。吉田は栗原、今野と3バックを組み、岡崎を1トップにする3-4-3ヘフォーメーションを変更。
しかし、後半21分にはCKからまたしてもエルナンデスにヘッドで決められメキシコが2点目!
後半32分、負傷の長友OUT⇒中村憲剛IN。本田を1トップに、岡崎をサイドに下げ、フォーメーションは4-2-3-1に戻す。

そして後半41分、ここまで輝きの少なかった香川が見せる。
左サイドから絶妙のクロスを入れると、この時間帯でよく走り込んでいた遠藤がワンタッチで冷静に中央の岡崎へ。このパスに岡崎が足を投げ出してミートするとボールはメキシコのゴールへ。日本代表がようやく1点を返し1-2。

しかし攻撃の見せ場もここまで。
後半47分、内田のファウルで得たPKをエルナンデスが狙うが、コースを読みきった川島が右手で鋭くセーブ!最悪の3失点目を何とか防ぐ。

そしてこのまま1-2で試合終了。
日本代表のコンフェデはグループリーグ3戦全敗で終了した。

メキシコにあって日本に無いもの

Jリーグにやってきた外国籍選手がJリーグの印象を聞かれてよく言う「攻守の切り替えが早いスピーディなサッカー」という言葉。
これを僕は、「バタバタして抑揚の無いサッカー」だと解釈していたが、日本代表のサッカーにも同じことが言えないだろうか。
全試合、全時間帯でパスワークを活かした華麗なパスサッカーを指向。巧くハマればイタリア戦のような魅惑のサッカーを展開するが、ハマらないと何もできないチームになってしまう。

相手やゲームの状況に応じた臨機応変なスタイル変更ができない。
それが日本代表の現実だと思う。

全てにおいて力不足の98年フランス大会。
フラットスリーしかなかった02年日韓大会。
放任監督の下で崩壊した06年ドイツ大会。
守備的戦術にプラスアルファが無かった10年南アフリカ大会。
もはや、日本代表のお家芸といっても良い引き出しの少なさ。
これがメキシコとの決定的な差だと思う。

バロテッリやネイマールのような超人が出てくれば話は別だが、やはり日本の生命線は攻守に渡る組織。しかしその風景はいつも同じだ。
選手たちがこぞって言う「個のレベルアップ」だが、単なるテクニックや強さといった部分以外に、判断力や個人戦術なども含めてチームに還元し、チームとしての引き出しを多くしていって欲しい。

ポゼッションサッカーがハマらず相手にリードされたらどうするか?
序盤に2-0でリードした場合はペースを下げてみる?

ポジション、ボール回しのペース、ディフェンスラインの高さ、等々。
フォーメーションを変える前にも色々とやれることはあるはずだ。
ザッケローニ監督にはそういった指導を進めていって欲しいし、それができる選手を発掘・選出して欲しい。
ザッケローニにそれができないのなら、その時はご退場頂かねばなるまい。

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