W杯ブラジル大会のラストセレクション

東アジアカップ2013 中国-日本

ソウル(韓国) 2013年7月21日

CHINA vs JAPAN

3 - 3

得点: 栗原、柿谷、工藤

青い悪夢
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  • 2013年7月21日

コンフェデ惨敗 新戦力への期待高まる

東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する、サッカーの国際大会 東アジアカップ。
前身は懐かしのダイナスティカップ。また、名称が当初の東アジア選手権から東アジアカップに変更となり、今回から男女のオーストラリア代表がゲスト参加となった。

東アジアカップはFIFAの国際Aマッチデー適用外で所属クラブに選手の拘束権がある。
その為、毎回フレッシュな選手が選ばれることが多いが、今回は日本代表メンバーの大部分を海外組が占める昨今の状況も加わりさながらJリーグ選抜のようなメンバー構成となった。

注目は、先のコンフェデレーションズカップで世界一流国と対戦し惨敗を喫した固定化した現代表メンバーに代わる新戦力の発掘。
ザッケローニ監督の意向も、この大会で目を付けた選手をチームに加え、海外組が合流する8月以降のテストマッチでワールドカップ本大会に向けた最後のチーム作りを図ることにある。

その意味で、この東アジアカップはワールドカップ2014ブラジル大会へ向けたラストセレクションといえるのだ。

急造チームに守備の連携は無理

いかにJリーグで結果を出しているとはいえ、リーグ戦後たった中2日のトレーニングで初代表を多く含むメンバーに緻密な連携を望むのは酷。

それが如実に現れたのが守備面。
アピールしたい前線のメンバーはどうしても攻撃に意識が行きがちな上に、チームとしての統一された守備戦術が浸透しない状態では中盤以降がザル状態。
スタメン2人に途中出場の高橋を加えたポスト遠藤の発掘が急務のボランチも、ゲームコントロール能力では遠藤の足元にも及ばない存在感の薄さを露呈。

結果、それらのシワ寄せが最終ラインに負担をかけ、3失点。
うち2点はPKからではあるが、その判定が微妙なものだったとしても、原因となったのは栗原の対応の遅れであったり、駒野のプレー判断ミスという代表常連組によるものという現実が重い。
駒野は中国の3点目となったシーンでも簡単にクロスを上げさせたり、自らが攻め上がったときのセンタリングの質の悪さなど、これまで少ない出場時間の中でも安定してチームに貢献してきたベテランらしくない乱調ぶりが心配。やはりリーグで降格圏に低迷するジュビロのチーム事情が個人のパフォーマンスにも影響しているのだろうか。

らしさを発揮した攻撃陣 常連メンバーへのプレッシャーとなるか?

攻撃面に限れば、それぞれが特長を発揮。
とはいえ、ドリブルと果敢な姿勢でアピールした原口、トリッキーなプレーで敵ディフェンス(及び味方もww)を幻惑した高萩らが、果たしてタレントがひしめく2列目のメンバー争いに割って入れるのか、といわれると微妙。

1トップに入った柿谷はクサビのボールを正確な1タッチコントロールで2列目に預ける、フィジカル・コンタクトを巧みに避けた動きで新鮮なセンターフォワードのスタイルを提示。左サイド槙野からのクロスを瞬間的なスピードでニアに入りヘッドで合わせた代表初得点シーンや、自らにマークを集中させたところから冷静に工藤にアシストした場面など自分と味方の両方を活かすプレーで常連の前田に宣戦布告。
香川、清武、乾らと絡んだセレッソ・アタックを見たいところ。

ザッケローニに英断はあるか?

コンフェデ惨敗を受けて「個」のレベルアップを唱えた常連メンバー達だが、そもそも自分が既に代表確定みたいなスタンスは違和感があるし、失点にも「不運なプレー」で収めてそれ以上個人について深く触れようとしない「なあなあ感」には吐き気すら覚える。

もうこれはザックによる選手固定の弊害以外の何物でもない。

今一度原点に戻り、優勝したアジアカップ2011のときのように、崖っぷちに追い込まれた状態から生まれる結束力を持ったチームを再編成して欲しい。
そのための有意義なセレクションとして今大会は捉えたいと思う。

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